初めての入院が骨髄提供でした

入院も全身麻酔も病院食も全て初めてづくし

骨髄バンクに登録したのは52歳の後半でした。献血(合計150回程)した際に、「骨髄バンクに

登録いただけませんか?」 との問いかけがあり、確率は1万分の1程度でほとんどの方はマッチ

しませんので・・・。 とのアナウンス。献血のついでだから。 と軽い気持ちでした。

それから半年もしないうちに・・・

オレンジ色の封筒が目印の骨髄バンク封筒

骨髄バンクからの手紙が届く

骨髄バンクに登録して4~5か月後

家に帰ると四男の「かいちゃん」と嫁さんがなぜか

ハイテンション。その訳は? そう骨髄バンクからの

通知が届いていたのでした。内容を読んでみると

私の血液の状態を精査したところ、提供を受けたい方との

マッチングが確認できました。つきましては骨髄提供の

意思にお変わりはありませんか? という確認のアンケート

でした。

もちろん提供します!

と返事をしました。私もあまりの速さに驚きましたが、それよりも「かいちゃん」と嫁さんの

『どうするの? どうするの!』といった自分に来たかのような内容に「殿!決断を!」と急がせ

そして『提供するよ!』という私の返事に満面の笑みと、身近に現れた骨髄提供者に

誇らしさを感じているように見えました。

そのあと、正式に骨髄バンクから案内が届き、提供前の健康診査の案内がありました。(平日)

その検診にOKが出ると、今度は5者面談があります。(平日)

5者面談とは、①私・②家内・③骨髄バンクコーディネーターさん・④血液内科ドクター・⑤弁護士

の5人で話し合いと説明があり、最後に『何があっても文句は言いません』みたいな手術に対しての

リスクについて承認した。 という署名を私と家内で行いました。

手術前に二回に分けて自己採血800ミリを行う

私の場合は、相手の方が大人の男性のため1100ミリ。1,1㍑の骨髄を抜き取るため

事前に二回に分け、1か月の間に400ミリを2回採血しました。(手術時の輸血用です。)平日

ふつうは2~3か月に分けて採血するらしいのですが、相手の方に事情があり早くしなければいけない

様子でした。(貧血予防に初めて鉄剤を処方されました。)

これが終わると骨髄提供手術になります。

入院当日は『かいちゃん』のオープンキャンパスの為一人で入院

松本の病院で手術と決まり、みんなに送り出されながら手術台に向かうシーンをドラマでは

見てきましたが、私の場合、当日四男の『かいちゃん』が愛知県でオープンキャンパスの為、嫁さんと

お出かけ。一人バイクに乗って入院しました。ー父親なんてこんなもんです。ー(笑)

手術前日に入院して3日間入院しましたかね。前日にはオペ看さんから病室にて手術に関して

詳しく説明をして頂きました。

うちの長男『幸村君』もオペ看なので(こんな仕事をしてるんだ!)と思いました。

麻酔科のドクターさんも説明に来てくれました。

手術当日はストレッチャーに乗せられて手術室に入ってマスクをあてられて5つ程数えたら

もう意識が飛んで、気が付いたら病室だった・・・けど眠い・・・。ね・む・・い・・。

もう一度目が覚めた時にはもう少し意識があって、嫁さんが近くにいて心強かった。

でも、訳のわからんことをしゃべっていたらしく、歯医者の治療で麻酔後にブクブクをしたら

口が思うようにいかず、ドベッと水が出たことがあるが、そんな感じ。痛みは全く無かったな。

健康な人の入院は食事が美味しい?

病院食はマズイ! とよく聞きます。 しかし私が入院した松本の病院が良かったのか、

とても美味しい食事でした。    病人では無かったから違う病院食だったのか?

それとも、普段病院食よりもレベルの低いものに食べ慣れているからなのか? 良くわからないが

とても美味しくて、これだったら入院も悪くないかも! なんて思う位でした。

無菌病棟ラウンジでコミュニケーションをとる

オイは元気そうだけど何の病気だい?ー 

無菌病棟のラウンジで、せっかく入院したんだから患者様とコミュニケーションを取りたいな

と思い、個室から出てラウンジに出てみた。 すると、『オイは元気そうだけど何の病気だい?』

70代の男性から問われ、『実は骨髄提供で入院しています。』と答えると、周りにいた数名の方が

周りに集まってきてくださり

『骨髄提供をしてくれる人が本当にいるんだ! ありがとう!ありがとう!

 俺らは歳だから骨髄移植はできんけど 

ここに入院してる者からするとあんたが神様に見えるよ!』

とおっしゃて頂きました。 嬉しかったです! 感動しました。

骨髄提供をして本当に良かった! と思った瞬間でした。

そして一年後・・・

手術後一か月目に、術後検診があり貧血の状態も平常値に戻っており、問題なし。との事。(平日)

そして一年後。 骨髄バンクから一通の手紙が届きました。中身には・・・・。

私が骨髄提供をした相手の方からの手紙が入っていました。

文章は筆跡等の問題からワープロに打ち換えられていて、個人を特定するものは全て省かれた

内容でしたが、『骨髄提供を受け、この4月から仕事に復帰できる事となりました!

とエネルギーを感じる内容の文面でした。

私もお返事を書きました。

『縁があって頂いた命です。元気になった暁には、世の中のために役立てることを今度は

一緒に与える側になりましょう!! 』 と綴りました。元気になられて本当に良かったです!

こちらこそ、ありがとうございました。

次回は四男『かいちゃん』物語です。

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