『かいちゃん』は自宅で産まれた
我が家の四男『かいちゃん』は自宅分娩で小山助産師さんに取り上げていただきました。
四人目の出産で慣れたもので、夜明け前に「そろそろ生まれそうだから・・」と私を起こし
近隣の町に住む小山助産師さん(当時78歳くらい)に電話をかけてから迎えに行きました。
小山さんが到着し、3人の子供たちをたたき起こし、苦しむ嫁さんの足元に3人を正座させ
『こりゃ~何事だ~・・苦しそうだけど母ちゃんがんばれ!!』みたいな顔をしてました。
私はというと、嫁さんの背もたれです。 男ってやつは何もしてあげれないものなんです。(笑)
それから30分もせずに『かいちゃん』の黒い頭が見えると・・。
『すっっげぇ~』『ゔぉ~』みたいな感じで、生まれて初めて見る子供たちの見開いた瞳でした。
無事産まれ、嫁さんの一声は『どっちだった❓』
小山助産師さんのおかげでスムーズに出産が進み「スッポン!」と『かいちゃん』が世に現れ
嫁さんは私にこう聞きました。『どっちだった❓』
私が答えるまでも無く子供たちが『チンチン。チンチンが付いてる!!』(笑)
それを聞き嫁さんは疲れがドッと出たらしく、私の背もたれに全体重をあずけ、
『違うと思ってたんだけなぁ~・・・。』 っと少し予定が外れたらしく、でも五体満足!
それが一番! 立派な赤ちゃんの誕生でした。

長男『幸村くん』による「へその緒切断儀式」
無事にお産が進み小山助産師さんから
『へその緒はご主人が切りますか?』と尋ねら
れ、『長男に切らせます』と答えると
『私も長い間お産に携わってきたけど子供に
切らせたことは初めてだわ!』と言いながら
幸村くん神妙な面立ちで「えいっ!」と切断。
幸村くんをはじめ3人の息子たちにとって
貴重な体験になったと思います。
皆がお嫁さんを貰って赤ちゃんができたら
この日のことを思い出してね!。約束だよ。

『かいちゃん』イギリスに行く
四男『かいちゃん』は順調に成長して、
三男『はちゃめちゃくん』と肩を並べる巨人へと成長を
とげました。今の時代身長が180㎝超えは珍しく無いの
だろうけど、息子たちに逢うたびに
『父ちゃん!小さくなった?』と言われてしまう・・。
(いやぁ~子供たちに吸い取られちゃって!!)と答える。
四人とも無事父親を超えてくれました。
イギリスへ短期ホームステイのお話
『かいちゃん』といえばこの話をしない訳にはいかないでしょう。
もともと頑固な性格でしかし穏やかで周りを和ませてくれる人。その頑固さを少し取り除いてあげたい
と町で行った『イギリス短期ホームステイ』の募集がありました。費用は5万円ほど。ほぼタダです。
親からしてみれば『いかない選択はないよね!』という感じ。 しかし、問題の頑固さが邪魔をする。
何回も何回も『応募してみたら?』と話しかけると、『嫌だ!絶対行かない!』・『そんなに行かせた
いなら父ちゃんが行けばいいだろ!』 みたいな感じ。 困ったな・・・。
困った時には、次男『そらまめくん』に相談しよう!
こんな困った時には次男『そらまめくん』が頼りになります。
子供たちの間でカリスマ的存在です。オシャレでカッコよくて、さりげない声掛けで優しい。
そんな『そらまめくん』本人も実は中学2年の時、オーストラリアホームステイに自ら資料さりげなく
く私に見せ、その気持ちを汲み取って即、申し込みました。
あれは長野県で選抜試験があり、選ばれし数名の学生が県の代表でオーストラリアにホームステイ
できる。という企画。 作文・面接を受け代表に選ばれ、パスポートを取った段階で
当時はやっていた『新型インフルエンザ』 今のコロナでしょうか、オーストラリア側から受け入れ
出来ない。となり企画は中止。『そらまめくん』が行けていられたら・・と何度も思ったし
本人も気持ちは同じだったと思う。
そんな『そらまめくん』に相談したところ『かいちゃん』に気持ちを伝えてくれました。
もしあの時オーストラリアに行けていたら
俺は日本にいなかったと思う。チャンスだから手を挙げてごらん。
『そらまめくん』の言葉は魔法です。魔法にかかった『かいちゃん』は受けてみようかな?とポツリ。
作戦成功です。
今から振り返っても、イギリスに行ったからどうこうといった見えるものはないけれど
それからの『かいちゃん』は積極的に行動するようになり高校の班活や生徒会でも手を挙げる事に
躊躇しなくなった様に感じます。 現在、福祉の大学でも積極的にボランティアに参加し
弱い立場のお年寄りや子供たちのウルトラマン的な存在になっている様です。
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